先週末、歌舞伎”十二夜”のロンドン公演を観に、バービカンシアターへ行ってきました。きっと沢山の、在英日本人の方がご覧になったと思います。

歌舞伎はずぶの素人なので、始まる前はきちんと理解できるか、楽しめるか、場違いじゃないか、色々と不安でした。

張り切って開幕前のトークにも参加してみましたが、皆さん、とても詳しそう。中には”大向こう”を知っている海外の方もいました。英語で”Distant voice”と呼ぶのには驚きましたが・・・。

そんな心配をよそに、いざ、幕が開くと同時に、その華やかな別世界へと完全に引き込まれます。舞台の見事な桜を見るだけで、日本を思い出しうっとり。息を吸うのも忘れるかのような感動と驚きの中、気付くと大爆笑。

題材はシェークスピアですが、舞台背景や演出、役者さんの個性＆衣装などで、全く別の劇を観ていた感覚。原作本場のイギリス人達に、このにくい演出が分かるかなと思いましたが、横のイギリス人は手を叩いて大喜び。一流役者さんの演技は言語＆文化を確実に超えていたようです。

舞台装置も素晴らしかった！この何事もスムーズに行かないイギリスで、あれだけ正確な仕事をこなすには至難の業だったと思います。日本の職人さんは世界一・・・と言っても過言でないのでは？

一夜にしてすっかり歌舞伎ファンと化した私は、ついキティちゃん歌舞伎バージョンを購入。

これからもどんどん、海外公演をして、日本の伝統＆娯楽を広めると共に、海外在留日本人のDNAを喜ばしてくれる事を願ってやみません。