JEM修理部のお客様の半数以上は英国人です。日本人と英国人のお客様の違いは、どちらかというと英国人のお客様のほうが古いお車を修理しながら長くご利用される傾向が強いと思われます。日本人、英国人に限らず、お客様が毎年きちんとお車の点検を受けられ、少しずつ修理をしながら何年も大切に乗られるのを拝見すると、修理の受付をさせていただく私のほうも嬉しくなります。
この‘長く車を大切にする’傾向が最も強いのは、JEM修理部の中では輸入車トヨタ・ソアラのオーナーの方々ではないでしょうか。ソアラに対する熱意には後光すら差していそうです。これらのソアラは1991年から2001年に日本で生産されていた、Z30系・クーぺタイプのものです。ですからどんなに新しいタイプのものでもすでに6歳以上、人間年齢で言えば中年に差し掛かっている頃でしょうか。そろそろ足回り、エンジン周りに疲れが見えてきています。
オーナーはご自分のソアラを愛していらっしゃいますから、一年、もしくは一万マイルごとに点検をうけられます。そしてほんの少しのアライメントの崩れや各種オイル・液の汚れもほっとけないので、必ずといってよいほど調整や交換をされます。タイヤはもちろん4本同じ、最高級のものを履かせています。毎回の修理代は£800から£2500ぐらいでしょうか。大切にメンテナンスされていますので実際の年数よりも新しい車に見えます。人間でいうと頻繁にエステに通い実年齢よりも若く見える人みたいです。
先日メカニックにエンジンルームに‘日本語で何かシールが貼ってあるけどなんて書いてあるの?’と聞かれ行ってみると‘平成15年*月*日タイミングベルト交換済み’と書いてありました。このソアラはほんの数年前まで日本でも日本人オーナーに大切にされていたのだなと感動してしまいました。
ドライブレコーダー
映像の有無が過失責任の割合判断に役を果たす事も。