天気の良い日曜日、散歩の途中で腰掛けたベンチにて、お弁当を開いていると、ロビンが飛んできました。すぐ近くの木に止まり、私の手元のおにぎりをじっと見つめています。
すずめ程の大きさのこの鳥は、食虫ダイエットの為、掘り起こされる虫を期待して、土仕事にいそしむ人々の周りにチョコチョコやってくるそうで、ガーデニング大国の英国人に愛されない筈はありません。国鳥を持たないイギリスで、見事、鳥類人気第一位を勝ち取っています。
鮮やかな胸の朱色には、”十字架に架けられたイエス・キリストの耳元でさえずり、慰めようとした際に、傷口からの鮮血により、茶色の胸元が赤く染まってしまった。”という民話がついてまわり、すっかりクリスマスカードの絵柄としても人気です。
一方、ビクトリア時代の郵便配達人が、赤い制服を着用していた事から、”ロビン”というあだ名が付き、その後ロビンそのものが、クリスマスカード配達人の象徴となった・・・という説もあります。
どちらにしても古くからイギリス人に馴染みの深い鳥なんですね。
余談ですが、”コマドリ”は英語でJapanese Robinというそうですが、イギリスのロビンとは別種。コマドリは”うぐいす”と並んで美声の持ち主。かたや、こちらのロビンもナイチンゲールと間違えられるほどの歌唱力・・・。う~ん、日英・歌対決させたいものです・・・。