英国で年間150人以上の死傷者を出す、鹿の飛び出しによる交通事故。勿論、被害は人間だけではありません。推定22億円に上る車両修理費、そして1年に4万~7.5万頭の鹿が事故死。特に小鹿が独り立ちする5月は、事故発生のピークを迎えます。
AAでは鹿に遭遇しても、急ブレーキや急ハンドル等を控え、通常の走行を保つようアドバイスしていますが、人間の本能はどうしても障害を避けようとするらしく、鹿は避けたとしても、操縦不可能となった車両で他車や樹木等への衝突も後を絶ちません。
鹿との事故を防ぐ為には・・・
1)”鹿の標識”を見たら、付近が”事故発生場所”、もしくは”動物の通り道”である事を認識し、安全走行できるスピードを保つ事。
2)日暮れから夜中、夜明けの時間帯、特に5月、10月、11月は注意する。
3)夜間走行では、他車の迷惑にならない範囲で、ヘッドランプをハイビームにし、鹿が進行方向に居たらロービームに切り替える(ハイビームのままだと、鹿が硬直してその場から動けないそうです。)
事故の多い地域は、Hampshire、Essex、Sussex。
特に
A134/Thetford Forest、
A22/Ashdown Forest、
B4506/Ashridge Forest、
A4136/Forest of Dean、
M27/Southampton~Portsmouth間・・・は”鹿事故ホットスポット”と指定されていますので、ドライブの際にはご注意下さい。